カーソルは、一点を指す矢印である。
一点を指す矢印は、点さえあれば位置は伝わる。
しかし、点だけでは、小さすぎて位置を見失いかねない。
大きくしてみるとどうだろうか。
位置を見失うことはなさそうだが、点ではなく面になったので、今度はどこを指しているのかわかりづらくなってしまった。
また、選択部分を覆ってしまっているので、何を指しているのか見えづらい。
いっそのこと、こんなものはどうだろうか。
絶対に位置を見失うことはなさそうだ。
こんなものは?
指を用いたカーソルは実際にあるので、点を示す記号としてはきちんと機能しそうである。
エスカレーターのピクトグラムには、昇り/降りを表す矢印が用いられている。
これが厄介で、エスカレーターの位置を示す矢印と併用された時に混乱を招くことも少なくない。
矢印をなくすには、どのようにデザインしたら良いだろうか。
エスカレーターと人の位置関係を示せば、昇り/降りを伝えられるのではないだろうか
しかし、これでは降りた直後の様子に見えなくもない。
最低限の要素で、エスカレーターに進入する様子を描くには…
人の向きがわかればそれらしく見えそうなので、鼻を足してみた。
わかりやすくはなったが、細かいので遠くから見たときに判別しづらくなってしまった。
エスカレーターの一部を省略してみた。
これだけでも、向きを判断できる。
矢印のないこのピクトグラムであれば、位置を示す案内矢印と併用しても迷うことはないだろう。
最後は、道路標識に用いられる矢印だ。
この矢印は、進行方向、ひいては車の動きを表している。
看板の持つ意味を、文字で表現してみる。
直感的に理解できないし、日本語がわからない人にとっては訳のわからない記号だ。
今度は動きの軌跡を表現して、流れを表してみる。
悪くないような気がする。
思い切って動かしてみたらどうだろうか。
瞬時に方向を判断しづらくなってしまった。
行きたいところがあれば、
安心して矢印が連れていく
道を教える矢印は、
先生とも言えるではないか
そんなヤジルシの力をヤジルシ先生と見ていきましょう。
きっと新しい発見があるはず…!
ヤジルシの先になにかあるかも…?
inのマスコットキャラクターが登場しました。
矢印から生まれたふしぎな生き物たちは
溶けたり固まったり動き回ったり
どんな形にだって変身できちゃいます
一体どんな子たち何だろう?
やじるしだらけのこのサイト。
他のページにかくれた
ぼくたちをみつけられたかな?
今回の活動はコロナ禍の中でグループとして一つのコンテンツを制作するということだったから暗中模索という感じで困難が多かったよね。
そもそものinの方針を見直したり、フリーペーパーだったものを web版に絞ってweb表現を追求したり。
色んな決断させられて、色んな新しいことをはじめたから「新生 in」って感じする。
本当に変わり目、節目の号って感じだね。
テーマのことだけど「矢印」の発案者は編集長だったよね。
そうだね。
今回は「矢印」ってテーマで展開していったけど、これは一つの例にすぎなくて改めて多様な視点で身の回りのなんてことないモチーフや風景を見直すと無意識に見落としていたところにこんなに面白さ、発見、美しさが詰まってたんだってその喜びを読者の方々がこのコンテンツをきっかけに自分の日常でも感じてもらえればなと思ってる。
グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、インターフェースデザインなど…。
従来のデザインの領域を切り離さず、多様な視点から問題に向き合うデザイン教育の場です。